【麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜】ネタバレ結末!感動の最終回まで見終わった感想

「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」を最終回までご覧になった方は、どんな感想を持たれたでしょうか?

私も大好きな作品で何度か繰り返し視聴しているのですが…

キャストの豪華さと音楽のすばらしさと映像美、胸キュンと思えば急展開の連続でひとつの作品だったとは思えないほどの満足感とちょっとの疲労感、そして「どうにかならなかったのか…。」と脚本家でもないのに「あそこでもし、ジモンがワン・ソに手紙を読んだほうがいいんじゃないかなとか言えば」などといろいろ考えてしまったり…しばらく放心状態でした。

時代劇はあんまり見たことがないという友人にも私はDVDを貸したのですが、すっかり同じように魅了され「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」をきっかけに韓流ドラマにどっぷりハマって行きました。

時代劇初心者の方にもわかりやすく、セリフの言い回しも現代風だったので、現代ものの作品を見ているような感覚でみれたのではないかと思います。また、実際に史実にある人物と時代背景の中に飛び込んだ現代の女性、という設定なので歴史ものがお好きな方にも楽しめる内容だったと思います。

繰り返し視聴した今、個人的な感想も入れつつ、作品の魅力を振り返ってみたいと思います。なお、このページでは最終回のネタバレも含まれていますので、まだ最終回をご覧になっていない方はくれぐれもご注意くださいね。

「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」ネタバレ結末 最終回までを見終わった感想

国のために婚姻を繰り返したワン・ゴンが引き起こした悲劇

韓国時代劇につきものの政権争いですが、ほかの作品と違って派閥や他国との確執よりも皇子たちの皇位争いが起こした悲劇という印象です。

その発端はこの皇子たちの父であり何度も婚姻を繰り返した太祖ワン・ゴン。918年に「高麗」を建国し、新羅を吸収して朝鮮半島を統一した偉大な王、高麗初代王です。

母同士の女の闘い、母のために悪事に手を染める皇子、理由はそれぞれですが同じ父親から生まれた異母兄弟達が命を次々に落とし、ワン・ソは本当に孤独になってしまいました。

ワン・ゴンは婚姻を繰り返し、王后だけなく側室まで含めると29人もの夫人がいたとか…。

国の安定をはかるために各地の豪族と親戚関係を結び勢力を広めていったといわれています。
国のための政略結婚で仕方がないとはいえ…穏やかだった皇宮が血を見る争いを繰り返していくのは、とても辛かったです。

それぞれの皇子たちのラブストーリーにも注目!

ワン・ソ皇子とヘ・ス、ヘ・スとワン・ウク、このあたりのラブラインが中心ですが、この作品の魅力は主演の二人以外にも素敵なカップルが恋物語が展開されていくところです。

2度目、3度目の視聴の時には、ぜひ周りの物語にも胸キュンしてもらいたいです。

政略結婚が当たり前の時代に恋を貫こうとしたロミオとジュリエットのようなペガとウヒ。初恋を実らせたウンとスンドク、ひそかに想いながらも最後まで友人を貫いたジョンのヘ・スに対する想い。

ウクに想いが届かない、愛されていないと知りながらも一心に愛を貫いた夫人、愛する人のために悪事に手を染めたチェリョン…。そして29人もの夫人を持ちながらも身分の違いで結ばれなかったワン・ゴンとオ尚宮。

個人的に心に残ったのは、家族と国を滅ぼした高麗王に復讐するため身分を隠している後百済最後の皇女ウヒと高麗の皇子であるペガの物語です。

ウヒの復讐計画に気づいたペガが高麗王に刀を向けたウヒを阻止し守るため、自らウヒの刀を受けてウヒを逃がすシーンは、いつも穏やかでひょうひょうとしたところのあったペガがとても男らしく感じました。何とか幸せになってほしかったです。

どの皇子が好み?みんなそれぞれ魅力的でした。

日本で放送が始まった時、公式サイトでは「どの皇子がいいか」なんていう、チャート遊びがあったり、雰囲気もピンクでラブコメ要素が高い遊び心たっぷりの印象でした。同じように感じた方は後半「こんなにつらいストーリー展開なの?」と驚かれた方も多いと思います。

最終回を見終わって、このヘ・スがウンのためにお誕生日会を開き歌を披露するこのシーンでは皇子たちが、皆和気あいあいと和やかに過ごしていたのを思い出すと余計につらく感じる場面です。

ちなみに私は、ドラマを見る前も見た後もやっぱりイ・ジュンギが演じる第4皇子が好きです。しかし何度も何度も見るうちに最近では、母から無償の愛を受けたようにヘ・スに無償の愛を貫いた第14皇子のジョンに涙が止まらなくなりました。

どの皇子も魅力的で、時代に翻弄されていくなか、自分の道を貫こうとする姿には惹かれます。
皆様はどの皇子に一番心ときめいたでしょうか?

ヘ・スの記憶が戻るシーン、残されたワン・ソ

ヘ・スが高麗時代でその生涯を終えたあと、コ・ハジンは高麗での記憶を失い少年を助けるために池に飛び込んで死にかけたという設定で現代に戻っています。

記憶がなくとも顔の半分を仮面で隠した昔の時代の男性の夢を見ては涙する日々で、ある日、化粧品の販売員として店頭に立つコ・ハジンに、近くで高麗時代のイベントで訪れていた男性が「コという名前は高麗時代はヘ氏だったんですよ」と声をかけます。

これがジモンにそっくりの男性で、それをきっかけに、隣で開催されていた高麗時代の展覧会へ足を運ぶコ・ハジンの前には、自分の記憶と重なる絵の数々、そして一気にすべてを思い出します。このシーン…ほんとつらいです。

ひとり残され、もしもほかの時代にいるなら探しに行くと言い孤独に耐えるワン・ソ。

そんな彼をひとり残し、結局歴史を変えられなかった、もしくは自分が過去に行って彼を「血の君主」にしてしまったのかもしれないと、ただただワン・ソの絵の前で「一人にしてごめんなさい」と泣くコ・ハジンは…へ・スでしたね。

もともとコ・ハジンは、焼酎片手に文句を言いぼやくような今どきの女性だったのに、ヘ・スとして生きるうちに耐えることを覚え、高麗時代の女性として成長しました。現代に戻ってきて化粧品の説明をする姿もどこか、皇宮の茶美園で働く奥ゆかしく品のあるヘ・スとダブりました。

第1話のコ・ハジンとは別人のへ・スの品格が漂うコ・ハジンですね。

ホームレス、天文学者、化粧品売り場に訪れる男性の謎

もしかしたらワン・ソもどこか現代に転生、もしくは魂が現代にタイムスリップしてるかもと、望みを残せたのはこの方のおかげかも。

天文学者としてのジモンは、ヘ・スがこの時代の人ではない、予知する力があるといっていましたが、未来を知っているヘ・スに「何もするな」といったり、自身もその力があったからこそ皇帝から信頼され、地位を与えられていたような気がします。彼も親友であり愛すべき皇子たちの行く末を知っていたのならつらかったかっただろうなと予測できます。

チェ・ジモンも歴史上実際に存在した人物です。幼いころから頭がよく、10歳の時にはすでに偉大な学者のもとで学び天才的な頭脳で、易術、天文学において才能を発揮していたそうです。

最終回で現れた謎のジモンそっくりの人物が開催した展覧会の絵ではヘ・スや皇子たちのエピソードもまるで切り取ったかのように描かれています。

最初のホームレスの意味深な発言、ジモン、そして最後の人物…きっと転生なのかタイムトラベラーなのか魂が行き来しているのかはわかりませんが、この方のおかげで描かれないその後の二人がもしかしたらと希望が持てたように思います。

きっと生まれ変わって現世で結ばれるという想像を私はしていますが皆様はどのような「その後」を想像されていますか?

まとめ

いかがだったでしょうか?最終回を見終わっての見どころと感想は

  • 国のために婚姻を繰り返したワン・ゴンが引き起こした悲劇
  • それぞれの皇子たちのラブストーリーにも注目!
  • どの皇子が好み?みんなそれぞれ魅力的でした。
  • ヘ・スの記憶が戻るシーン、残されたワン・ソ
  • ホームレス、天文学者、化粧品売り場に訪れる男性の謎

の5つを挙げてみました。

過去に置いて行かれたワン・ソが今度は自分が探し出すというセリフがもしかしたら続編があるのではと期待してしまいます。
中国版は、生まれ変わって現代で再会する続編の作品があります。

今のところ韓国版の続編はありませんが、あまりに切ないラストなので二人を再会させてあげたいファンが非公式で自作の動画や結末を考え発表するほど余韻を残しました。

また、EXOの3人が歌うOST「君のために(너를 위해)」は公開と共にその切ないメロディーと歌詞が話題を呼び大ヒットしました。ほかの曲も本当に素晴らしいので併せて聴いてほしいと思います。
韓国語ですが途中に「君が僕を忘れたから君が思い出すまで」という意味の歌詞があり、来世では忘れるといったヘ・スと探しに行くといったワン・ソの思いが詰まっているように感じます。

久々に「日常生活まで入り込む余韻」を楽める作品でした。

私の数々の視聴歴の中でいい意味でも個人的に「一番心が痛くて一番ときめいた作品」です。

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