史実・時代劇をテーマにした韓国ドラマの年表一覧

豪華な衣装と壮大なスケールで物語が進む韓国時代劇ドラマ。最近は史実を基にしたドラマだけでなくファンタジー要素を加えたフュージョン時代劇も多くあり、年齢を問わず人気を集め続けています。

しかし、韓国ドラマは視聴率や話題によっても話数が当初より引き延ばされたり、特に時代劇は週2で放送されていることが多く多いもので100話を超えるものもあります。「さあ!観るぞ!」という意気込みも必要ですね。一度観だすとその時代にタイムスリップしたかのようにその世界観にハマり、次の回を続けて観たくなる作品ばかりです。

同じ登場人物が違った目線で描かれていたり、役職や国同士の関係など…作品によっていろんな角度でその時代の出来事をより深く知ることができるので「時代」をチェックしながら観ると面白い発見がたくさんあります。

ポイント
  • 紀元前2333年〜紀元前108年
    古朝鮮時代
  • 紀元前108年〜西暦676年
    三国時代
  • 西暦918年〜1932年
    高麗時代
  • 西暦1392年〜1910年
    朝鮮時代

時代劇作品は大きくわけて4つの時代に分けることができます。一番多く時代劇の作品があるのは朝鮮時代で、最近になって増えてきたのは高麗時代を舞台にした作品です。数多くの名作の中から、史実を把握しやすい、実際に観て面白い、そして評価も高いものをセレクトして時代ごとに年表形式にまとめてみました。簡単に時代背景も併せてご紹介しますので参考になればと思います。

古朝鮮時代(紀元前2333年〜紀元前108年)

古朝鮮を建立した壇君は天にいた桓雄の息子で、朝鮮を治めたのち山の神になった時には1908歳だったという神話や伝説に近いものから始まったとされています。実在が確認されているのは紀元前195年からで中国出身の衛満によって建国され、その後紀元前108年に前漢の武帝によって滅ぼされ大半が中国王朝に支配されます。この時代に青銅器文化が一気に発展し、そこへ鉄も大量に生産されるようになり、斧や剣といった武器から、指輪やボタンなど装身具も作られていきました。

作品の特徴

 

そのような時代背景から古朝鮮時代の作品の特徴は、天から降りてきて古朝鮮をつくった桓雄を題材にしたものや漢に滅ぼされた後、三国時代にでてくる対立する三つ国の建国につながる物語が多くみられます。

朱蒙(史劇)

朝鮮半島最古の歴史書「三国史記」に名前を刻む高句麗を建国したとされる王、朱蒙(チュモン)の物語。紀元前108年、漢よって滅ぼされ古朝鮮が滅亡したあと、漢に対抗して流浪の民を導いて戦っていた古朝鮮の英雄ヘモスとハベク族の族長の娘ユファの出会いから物語が始まります。二人の間に生まれたのが朱蒙。切ない恋物語あり「新たな国をつくる」という歴史に残る勇者のストーリーが81話という長さでありながら多くの人々を引きつけた作品で、主演のソン・イルグクはMBC演技大賞「大賞」を受賞しました。

  • 太王四神記
  • 風の国
  • 幻の王女チャミョンゴ
  • 鉄の王 キム・スロ

三国時代(紀元前108年〜西暦676年)

中国の支配に対抗ながらも領土を広げ、全土の三分の二を占めるほどの大国「高句麗」。小国家を征服し、鉄資源や水運に恵まれ発展していた「百済」。そして東側にあったため、中国に目を付けられることがなく良好な関係を持っていた「新羅」。新羅に脅威を感じた高句麗は百済と同盟を結んで対抗しますが、中国と同盟を結んだ新羅が百済を征服しその後、668年には一番領土の大きな高句麗も滅ぼします。そのあと、今度は中国に攻められますが6年の戦いの後、新羅が三国統一を果たしました。

作品の特徴

 

三国時代の作品の特徴は、それぞれの目線で時代の流れを見ることができることです。三つの国の衰退がドラマティックに描かれている作品をご紹介します。

善徳女王

三国を統一した新羅が舞台。632年朝鮮半島で初の女王、善徳(ソンドク)を中心にした物語で、時代は第24代真興王から第27代善徳女王までの激動の新羅。「双子は王族の男子が絶える」という言い伝えにより宮殿の外に出された妹、宮殿に残された姉。運命的に出会い、花郎として宮殿へ行き、その後出生の秘密を知り女王になるまでのお話。百済の大将軍であったケベクも登場します。また、エリート武士団「花郎」はのちにドラマ「花郎<ファラン>」の題材になり、善徳女王の曾祖父である真興王が主人公になっているので繋げて観ると時代背景がよくわかります。

階伯 ケベク

先ほどの「善徳女王」にも登場した、百済最後の名将軍階伯(ケベク)が主人公。彼の波乱に満ちた生涯を描いた作品で、朱蒙同様「三国史記」に名を残す実在した人物です。660年に起きた「黄山伐の戦い」で5万以上の中国と新羅の連合軍にわずか5千の兵で迎え撃ち散った将軍、それ以外の記録がほとんどなくその史実をベースにドラマチックな生い立ちを追加した作品になっています。「善徳女王」と同じ時代を描いているので、両方に同じ人物がそれぞれ違った目線で描かれているのを比較するのも面白いと思います。

剣と花

大国「高句麗」が舞台。中国・唐の勢いがすぐそこに迫っていた時代、唐と和平を保つ平和維持と戦いの道を前に意見が二つに分かれた朝廷。共に高句麗を愛していたのに思想の違いで、宰相ヨン・ゲソムンが栄留王を排除するクーデターを起こしました。その実話と末期の高句麗でそれでも運命を変えようとした、ヨン・ゲソムンの婚外子である息子ヨン・チュン、栄留王の娘ムヨンの出会いから恋、復讐、二人が命を懸けて選んだ結末…史実に基づいた流れの中で架空の二人のラブストーリーが中心なので、感情移入がしやすい作品です。主演は、実力派俳優のオム・テウンと天性の演技力が魅力のキム・オクビンです。

  • 大王の夢
  • 海神-HESHIN-
  • 広開土太王
  • 薯童謠(ソドンヨ)

高麗時代(西暦918年〜1932年)

676年、新羅によって統一された朝鮮半島でしたが、王位継承をめぐって争いが絶えない時代で、少しずつ新羅は力を失っていきます。そして有力な豪族が力を持ち、再び朝鮮半島は三つに分裂し高麗(高句麗)、新羅、後百済「後三国時代」と呼ばれる時代へ。今度は、935年に高麗が新羅、百済を制圧し再び朝鮮半島は統一されますがその後、元(モンゴル)に侵略され属国となります。

作品の特徴

 

高麗時代の作品として、三国統一を武力よりも平和にということで血縁関係を次々と結んだ、初代高麗王太祖やその後の政権争い、歴史に残る狂気の王として有名な光宗(ワン・ソ)を題材にしたもの、元との関係を題材にしたものがあります。

麗 <レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~

【麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜】あらすじ・登場人物まで徹底解説

中国で大ヒットした作品で舞台を高麗時代に移した作品。現代のソウルから初代王、太祖のいる高麗へタイムスリップした女性が8人の美しい皇子たちと友情や愛を育んでいく物語で、カテゴリとしてはラブコメにあたりますが、第二代国王のワン・ム、狂気の王として知られる第4皇子で後の第4代国王光宗になったワン・ソをはじめ、実在もしくはモデルがいる皇子たちです。ふわっとした雰囲気なのは中盤まで。歴史を変えようと皇子たちを守ろうと奮闘しながら自ら内乱に巻き込まれてく、主人公と皇子たち。ラブコメの枠を超えてしまいます。ワン・ソは「輝くか、狂うか」「光宗大王 〜帝国の朝〜」でも題材となっているので見比べるのも面白いのではないでしょうか。

奇皇后 ふたつの愛 涙の誓い

高麗時代後期、元の属国になった高麗から貢女として送られ、その後元の皇后に昇り詰めた実在の女性「奇皇后」をモチーフにした壮大な作品です。韓国では悪いイメージのある奇皇后の一族ですが、ほとんど奇皇后に関しての史料は残っていません。そんな奇皇后に大胆なアレンジを加え、高麗王ワン・ユ、元の皇太子タファンと両方の国に愛され、どんな困難にも立ち向かっていくハ・ジウォン演じる奇皇后の姿は強く美しく、ドラマティックに描かれています。豪華な衣装が話題になる時代劇の中でも艶やかな衣装やその衣装に負けない出演者たちの美しさは話題になりました。

六龍が飛ぶ

高麗が滅亡してから朝鮮建国までの時代が舞台。一部の貴族が牛耳っている高麗後期に新たな国を作るために立ち上がった若者たちの物語。「朝鮮王朝は6人の英雄たち(六龍)によって成し遂げられた」という発想で作られた史実とフィクションが絶妙に組み合わされた作品。六龍のメンバーは、のちの朝鮮王朝初代国王李成桂(イ・ソンゲ)、建国功臣鄭道伝(チョン・ドジョン)、朝鮮第3代国王太宗(イ・バンウォン)と村人や刺客剣士と様々な立場の6人。出演者もイ・バンウォンをユ・アインが演じていて、ほかのドラマで恋人同士を演じたシン・セギョンと再共演していて、身分の違いに阻まれる切ないラブストーリーが見どころのひとつです。

  • 輝くか、狂うか(視聴済み)
  • 武神
  • 大風水
  • 光宗大王 ~帝国の朝~

朝鮮時代・前期(西暦1392年〜1623年)

高麗の武将、李成桂が1392年に首都を漢城(ソウル)に設け、朝鮮王朝を建国。儒教を理念に安定を図りましたが後継者争いが絶えませんでした。第4代国王の世宗は天文学、現在の韓国語の文字、ハングルを作った王として有名です。

1592年には日本でいう「文禄・慶長の役」韓国では「壬辰・丁酉の倭乱」があり、英雄となった李舜臣(イ・スンシン)将軍は、世宗大王と共にソウルの光化門広場に大きな像が建てられています。

作品の特徴

 

時代劇作品はこの時代のものが最も多く、数々の王の中でも歴史に残る暴君として語り継がれている第10代王燕山君を描いた作品はいくつもあり、その印象は作品によって大きく変わってくるので見比べてみるのも面白いでしょう。

根の深い木-世宗大王の誓い-

現在の韓国紙幣、1万ウォンに描かれていて朝鮮王朝最高の天才君主と呼ばれた歴代国王の中で最も愛された第四代国王、世宗の物語。「民衆も字が読めるように」とハングルを作り、韓国の歴史を大きく変えた陰にある苦悩や葛藤、組織、秘密のコードなど歴史ミステリーの大作。謎解きのような面白さがあります。16年ぶりのドラマ出演で演技大賞を受賞したハン・ソッキュ、世宗の青年時代は若い世代に絶大な人気のソン・ジュンギ、他にもチャン・ヒョク、シン・セギョンと豪華俳優陣が揃い見応えたっぷりの作品です。

逆賊 民の英雄 ホン・ギルドン

史上最悪の暴君と語り継がれる第10代国王燕山君の時代に、悪を叩き正義と民のための戦いに人生を捧げた義賊、英雄ホン・ギルドンの物語。韓国ではギルドンは国民的ヒーローとして語り継がれ、小説をもとに数多くの映画やドラマが作られています。「六龍が飛ぶ」で一躍有名となったユン・ギュンサンが主演で新たな切り口で描かれたカリスマ、波乱万丈な人生を力強く生きぬく、ホン・ギルドン像が純粋さと威厳の二面性を兼ね備えた彼にぴったりだと話題になりました。燕山君を討伐するまでのエピソードにも注目です。また燕山君を語るうえで欠かせない女性チャン・ノクスは「七日の大妃」にも登場します。

七日の大妃

上記の「逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン」では、民衆の敵として描かれている燕山君を王族側目線で時代の流れ、王の苦悩が描かれています。
韓国の歴史上実在した七日間だけ王妃の座についた端敬(タンギョン)王后の悲恋の物語で、歴史に残る暴君主、第10代国王燕山君とその弟でのちの第11代国王中宗になる晋城大君の二人に愛された女性です。晋城大君と端敬王后のラブストーリーも切なく心が張り裂けそうになりますが、同時に横暴で残虐な王として描かれていることが多い燕山君の孤独や先代王に対する思い、葛藤、最後まで愛を求めた姿、燕山君に尽くすチャン・ノクスが他の作品とは違い人間味溢れた姿で描かれていてる魅力的な作品です。

「獄中花」オクニョ運命の女

11代、中宗(チュンジョン)の時代のエピソード。オクニョは、刺客に追われた母が逃げ込んだ監獄で生まれ、監獄で育てられた女性。生まれつき法や外国の言葉を次々に習得していく才能があり、成長したオクニョは母の死について謎を追ううちに国を揺るがす大きな陰謀へ巻き込まれていきます。中宗の正室である文定大妃の悪女ぶり、弟のユン・ウォニョン、歴史上三大悪女の一人と名高い妓生鄭蘭貞の悪の結託に立ち向かいながら、出征の秘密を紐解いていくオクニョ。「若い人にも気軽に観てもらえる時代劇」を心に数々の人気時代劇を生みだしている時代劇の巨匠といわれるイ・ビョンフン監督の作品のひとつです。

  • 王女の男
  • ファン・ジニ
  • インス大妃
  • 王と私

朝鮮時代・後半(西暦1623年〜1910年)

政権闘争が激化していく一方、ハングルが浸透していき民衆の成長もみせる時代。さまざまな文化や商業が発展し、近代化の波に封建体制は崩壊していきます。朝鮮王朝全体では27人も王がいますが、平均寿命は40代半ばと短命だったといわれています。さらに後期は側室の数も減り、残した子孫の数も激減します。遠縁まで後継者候補にしたのも不安定な情勢を生む理由の一つとなったといわれています。

第22代国王の正祖は学者らを重要視し、社会革命を起こします。大規模な商人組織も誕生しますが、その後王が急死。急激に情勢は悪化、1897年に王朝ではなく大韓帝国となり清の支配下から脱しますが今度は、日本が段階的に支配を進め、1910年日韓併合条約が結ばれて朝鮮王朝時代は終わりを告げます。

華政 ファジョン

第14代国王・宣祖と仁穆大妃の間に生まれた唯一の摘流の血筋でありながら、異母兄の光海君によって6年も幽閉され、過酷な運命を生き抜いた女性貞明公主の物語。倭国(日本)へ渡り、硫黄鉱山に売られたり男装したりと王女とは思えない悲運と王女を取り巻く人間関係が見どころです。また、作品の中で貞明公主と恋に落ちた洪柱元(ホン・ジュウォン)も実在の人物で、七男一女を授かったといわれています。短命の王が多かった時代に82年という過酷な生涯を生きました。8人の王の知世を見守った王女の波乱万丈のこのドラマは貞明公主が実際に書いたとされる文字「華政」をタイトルロゴとして使用しています。

トンイ

朝鮮王朝時代の中でも最も政権争いが激しかったといわれている19代国王粛宗の時代が舞台。貧しい身分でありながら過酷な境遇を乗り越えたのち、粛宗の側室、21代国王英祖の母になった女性の生涯を描いた物語です。下働きから側室最高に上がるトンイをいじめ抜くのは位朝鮮半島に残る三大悪女の一人、王朝を揺るがした天下の悪女、張禧嬪(チャン・オクチョン)も登場します。オクチョン目線で愛の物語がテーマの別作品もあり、そちらではトンイは粛宗を愛するオクチョンを陥れるライバルとして描かれています。二人の女性の生きざまを両側から観るのも面白いと思います。

テバク〜運命の瞬間

「トンイ」と同じ、第19代国王粛宗から21代国王英祖の時代を舞台にした作品です。チャン・グンソクが演じる詐欺師ペク・テギルが第一王子として生まれましたが、それを知らずに詐欺師として育ちました。やりたい放題の王子はもちろん、周りの人間味溢れるキャラクターが時代劇初心者の方にもおススメ。もしも死んだとされていた第一王子が生きていたとしたらという設定で、王座をめぐって人の欲望や憎悪が絡み合っていきます。

実際の歴史とは少し異なっている部分もありますが、英祖即位の後起こった「戊申政変(イ・インジャの乱)」をモチーフにしています。分かりやすいストーリー展開なので普段時代劇を観ない方にもおススメできる作品です。

ホ・ジュン~宮廷医官の道~

1613年に刊行された朝鮮第一の医書「東医宝鑑」は、宣祖の命を受けたホ・ジュンが手掛けた朝鮮王朝時代の医書で、世界記録遺産としても登録されていて現代訳書が出版され、その考えは伝授されています。そのホ・ジュンの物語です。愛人の子供として生まれ、身分違いの結婚や密貿易にという当時の大罪を犯し逃亡先で師匠と出会い、医師の道を究めていくために奮闘するストーリーです。ホ・ジュンを題材にした作品は史劇、ファンタジー、現代劇と数多くありますが、こちらはイ・ビョンフン監督の作品なのでとても観やすいのが特徴です。

  • 風の絵師
  • ペク・ドンス
  • チャクペ-相棒-
  • チャン・オクチョン

フュージョン時代劇

史実に基づいて忠実に再現する日本の大河ドラマのような「正統派時代劇」で、史実に基づきながらも現代風にアレンジされ、ドラマティックに仕上げたのが「創作時代劇」です。そして、時代背景はそのままにファンタジー、タイムスリップ、ロマンス、禁断の恋など現代ドラマにも通じる要素を時代劇にしたのが「フュージョン時代劇」と呼ばれるジャンルです。

作品の特徴

 

フュージョン時代劇は、時代劇が苦手な方でも楽しめ、時代劇に対するイメージがガラリと変わり「創作時代劇」、「正統派時代劇」を観るきっかけになったという方もいるでしょう。フュージョン時代劇の中でもおススメの作品をいくつかご紹介します。

太陽を抱く月(ラブストーリー)

【太陽を抱く月】あらすじ・登場人物まで徹底解説

架空の朝鮮王朝時代を舞台にしたベストセラー小説がドラマ化されたもので、若い王と運命を背負った巫女の生涯をかけたラブストーリーです。生まれながら太陽と名付けられたフォンと月という意味を持つ巫女ウォル、幼い初恋が権力争いの末、呪術により引き裂かれ、再び運命は二人を再会へと導きます。現代劇でも人気のキム・スヒョンが一気にその名を世に知らしめた作品です。また幼い子役たちもヨ・ジングをはじめ天才子役が揃い、話題が話題を呼び最高視聴率は46.1%という記録的な数字を叩き出しました。

雲が描いた月明かり(ラブストーリー)

幼いころから男装をして生き、恋文の代筆をしていたラオンが恋文の相手に会ったら世子だった…人気ウェブ小説が原作で、若い世代に絶大な人気を誇るパク・ポゴムがツンデレ世子を演じ「太陽を抱く月」で名子役だったキム・ユジョンが男装美少女官を演じたラブストーリー。「イ・サン」の主人公として知られる、正祖の次男で朝鮮王朝第23代王純祖の長男、実際は21歳でこの世を去り、王座には就けなかった孝明世子がモデルになっていると言われています。

屋根部屋のプリンス(ラブコメディー)

【屋根部屋のプリンス】あらすじ・登場人物まで徹底解説

現代劇としても時代劇としても楽しめる作品です。JYJのパク・ユチョンが演じる朝鮮王朝時代の世子イ・ガクは、妃の死に疑問を抱き調べているうちに臣下とともに300年の時を超え、現代のソウルへタイムスリップしてしまいます。タイムスリップに生まれ変わりとファンタジー要素がたっぷりです。300年前といえば粛宗の時代。朝鮮王朝第20代国王、景宗がモデルでその母は三大悪女の一人オクチョンではないかとの推測もあります。笑いあり、せつなさありのラブコメディーですが、注意深く観ていると架空のストーリーの中にも史実が見え隠れし、それを見つけるのも面白いと思います。

夜を歩く土

朝鮮時代、王朝を掌握して裏で操っている吸血鬼とその吸血鬼のせいで愛する人を失い、自分も吸血鬼となってしまった文官との120年越しの復讐の物語。愛する人のために自分を犠牲にしようとする時代を超えたふたりの女性も見どころです。吸血鬼に挑み共に戦う王の孫を東方神起のチャンミン、美しい吸血鬼はイ・ジュンギ、イ・スヒョクと美しい俳優の共演で話題になりました。王の座の上に吸血鬼が君臨するというあり得ない設定ですが、こちらも120年の時を経て二つの時代が舞台になっているので想像を膨らませその時代に思いを馳せて観るのも良いかもしれません。

  • トキメキ☆成均館スキャンダル
  • Dr.JIN
  • 夜警日誌
  • 九家の書

まとめ

いかがでしたでしょうか?

  • 古朝鮮時代
  • 三国時代
  • 高麗時代
  • 朝鮮時代
  • フュージョン時代劇

と5つに分けてそれぞれおススメの時代劇をご紹介しました。同じ時代でも作品が違えば別目線で全く違う人物像に描かれていたり、両側からひとつの史実を見ることができるのも時代劇の醍醐味といったところでしょうか。

時代背景や登場人物が複雑で、苦手意識を持っている方は現代劇を観ている感覚で楽しめるフュージョン時代劇から入るのもおススメです。また、時代背景をある程度理解した上で観るフュージョン時代劇はより面白さが増し、感動を生むことでしょう。

私自身も、時代劇は観終わるのに時間がかかる、歴史はわかりづらいと後回しにしていましたが、好きな俳優さんが主演した「鉄の王 キム・スロ」や「奇皇后」をきかっけに時代劇の扉を開き、どんどん魅了されていきました。「次はアレを観てみよう」と皆様の参考になってもらえれば嬉しく思います。