【麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜】あらすじ・登場人物まで徹底解説

2017年から日本でも繰り返し配信されている韓国時代劇「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」は、人気の中国ドラマ「宮廷女官 若曦」の原作小説、ベストセラー作家桐華(トン・ホァ)の「歩歩驚心(ホホキョウシン)」がもとになっています。
中国から舞台を韓国に移し、現代のソウルから高麗時代にタイムスリップした化粧品販売員コ・ハジンがヘ・スの体を借り、美しい8人の皇子とくり広げるラブファンタジーのフュージョン時代劇です。

後世に「血の君主」として語り継がれている第4代高麗王光宗(第4皇子ワン・ソ)との運命の恋が中心ですがとにかく、出演者が豪華すぎて、それぞれの恋物語や生き様が濃いので一度見ただけでは足りない!そんな作品です。OSTもEXOをはじめ切なく作品を盛り上げる曲が多く素晴らしいので是非何度も、音楽も聴いて一緒に楽しんでほしいと思います。

私はDVDを持っているのですが「韓国ドラマで何かいいのない?」と聞かれると「とりあえずこれを!」と友人たちに貸したほどです。胸キュンラブストーリーから始まり、中盤からは見進めていくのが辛いほどの心に刺さるストーリー展開です。

下記であらすじと8人の皇子たちの紹介、見どころやロケ地を振り返りご紹介しています。
なおネタバレを含みますのでまだ作品をご覧になっていない方は十分にご注意ください。

「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」あらすじ

親友と彼氏に裏切られたコ・ハジンが飛び込んだ池の先は、高麗時代

皆既日食が起きたその時…親友と恋人に裏切られ、仕事もトラブルに見舞われ焼酎片手にホームレスのおじさんに愚痴っていた26歳のコ・ハジンは公園の池でおぼれる男の子を助けようと飛び込みますが自分が溺れてしまいます。

助かった!そう安堵しますがそこは高麗時代の皇子たちが入浴しているいわゆるお風呂。「ヘ・ス」と呼ばれる高麗時代の16歳の女の子の体の中に26歳の現代の女性が入り込んでしまったらどうなるか…。

また皇子たちが冗談を言いながら兄弟仲良くお風呂に飛び込んだり談笑しているシーンはとても平和です。コメディタッチに描かれてスタートしますが、この時代、同じ王を父親に持つ年頃の息子たちがこのまま平和で仲良く生きていくわけではないというのが予想できたりもして少し切なくなります。

第10皇子ウン、第4皇子ソと対等に喧嘩をし言い争いをするヘ・ス

どうやら自分は現代から高麗時代にタイムスリップしてしまったらしい、そして時代は初代皇帝ワン・ゴンの時代で自分がいるのはその宮廷と把握したヘ・スは記憶を失ったふりをしてこの時代を生き抜く決心をします。
しかし、現代の今どきの感覚を持った26歳ですが外見は高麗時代のおとなしかった16歳のヘ・ス。
皇子の体を傷つけることはご法度な時代に、第10皇子ウンとは取っ組み合いの喧嘩をし、冷酷で狼とよばれている第4皇子のワン・ソにも対等にものを言う姿に周りの人々は混乱し戸惑いながらも彼女に興味を示していきます。

第8皇子ウクに思いを寄せるヘ・ス、ソも気になる存在

突然タイムスリップしてしまって、混乱し絶望する中「この部屋を出よう。最後まで責任を取る」と手を差し伸べてくれた第8皇子ワン・ウクの優しさに惹かれていくヘ・スですが、皇子の中で一人「狼」と呼ばれ人々から恐れられている第4皇子ワン・ソもヘ・スを面白いと自分の近くに置きたいと興味を持ちます。

周りの人を包み込む穏やかな第8皇子とその真逆で周りの人を凍りつかせる第4皇子の間に挟まれるヘ・スですが、少しずつワン・ソの隠された心のうちを知り惹かれていくことになります。
このシーンは、ヘ・スがワン・ソが追っていた刺客を逃がしてしまう原因を作ってしまい怒ったソからヘ・スを取り戻そうとしたウクのシーンで3人とも恋心や愛情に気づいていない場面ですが、ずっとずっと最後までヘ・スと王座をめぐって三角関係になっていくことを予測させるシーンです。

雨乞い祭に民衆から罵声を浴びたソに化粧を施すヘ・ス

母に認められたい、愛されたい…母のために自らの手を血で汚し、それでも母に受け入れてもらえないワン・ソ。
母のせいで幼いころに負った顔の傷を仮面で隠すように、心にも大きな傷を抱えているワン・ソですがそれに気づく人は少ないのです。
美しいことが正しいとされたこの時代に顔の傷で忌み嫌われ、民衆からも顔の傷のせいで石を投げられた皇子に、ヘ・スが持ち前のメイクの腕で傷を隠し雨乞い祭りを成功させます。

とても美しいシーンで傷が隠されるたびに皇子の心の傷もヘ・スによって癒されているのがわかります。自分の顔を見ても怖がらない「たった、こんな傷のせいで」というヘ・スに愛情を感じ心を開いたのもここでしょう。

しかし、雨の中微笑む彼の姿を見て、ワン・ソこそが後世に「血の君主」として兄弟や臣下たちを手にかけた皇帝として残ることを思い出してしまい、思わずまだつけられてもいない名前「光宗」とつぶやいてしまうのです。その姿を見たジモンは「何もするな」というのです。

ヘ・スにだけ本当の心を見せるソ皇子

雨乞い成功の褒美としてヘ・スが欲しいとワン・ソは皇帝に頼みますが、かなわず祝いは第10皇子ウンとウンに子供頃から心を寄せていた将軍の娘スンドクの結婚になります。

結婚式当日にスンドクを手にかけるソ皇子の未来のビジョンが見えてしまったヘ・スは恐怖心でその場を去ってしまいますが、どうにかして歴史を変えたい、誰も不幸にしないと思う気持ちの間で揺らぎます。

一方、「自分を変えたのはヘ・スだ。私の人だ」とヘ・スだけに自分の心を見せるワン・ソ。
どんどん素直になっていくワン・ソ。最初のころは隙あらばヘ・スを殺してしまうのでなないか、兄弟に対しても冷たく冷酷さが目立つワン・ソでしたが、ヘ・スのおかげで人間らしさを取り戻して行きます。
しかし母親からは冷遇され、仲睦まじくなった兄弟の間にも少しずつ亀裂が生まれていくのもこのころです。穏やかなウクさえソが雨乞いを成功させ、皇帝から信頼されたことで、焦りを感じます。

ヘ・スが過去に来たことで、「血の君主」と呼ばれたソ皇子が兄弟や臣下を静粛するという恐ろしい歴史をたどるように変えてしまったのか…思い悩むヘ・スです。

皇帝陛下暗殺に巻き込まれたヘスを身代わりになってかばったのはオ尚宮…

宴で母達の陰謀、第1皇子毒殺計画に気づいたワン・ソは、犯人に仕立てられそうなったヘ・スと守るため、自ら毒の入ったお茶を飲み毒の回る体で気づかれないようにその場を離れます。普通の人間なら致死量の毒ですが、幼いころから毒への耐性を訓練されていたワン・ソはかろうじて命は助かります。

しかし、ヨンファ皇女までもが「毒のお茶を飲んだふり」をしたため毒殺計画は明るみに出てしまいヘ・スが毒を盛った犯人として捕らえられひどい拷問を受け死刑を宣告されてしまいます。

そこで彼女の代わりに「自分が犯人」だと名乗り出たのが、皇子たちと親しくするヘ・スを厳しく諭しながらも過去の自分と重ね合わせ心配していたオ尚宮でした。オ尚宮を愛しながらもどうすることもできないワン・ゴン、何とか逃がそうと傷だらけの体で駆け寄るヘ・ス…見守るワン・ソ、それぞれのつらい思いが交錯するシーンです。

姉のような存在を亡くし、親友の皇子を亡くし妹のようなチェリンまで…

従妹で母親のように慕っていたヘ氏夫人、ワン・ム、スンドクとウン、次々と愛する人たちがこの世を去り、心身共に傷つくヘ・スと、ヘ・スの反対を押し切って王座に就いたワン・ソの間にも少しずつ溝が生まれていきます。

妹のようにいつもそばにいた、最大の味方であったチェリョンさえ…。
チェリョンは、第9皇子ワン・ウォンにひそかに思いを寄せ、影でヘ・スを結果的に裏切っていました。第1皇子毒殺計画にかかわったことを突き詰めたワン・ソが皇宮からチェリョンを追い出し二人を離そうとしますが、何も知らないヘ・スが離さず…結果、罪が明るみに出てしまい無残な死を迎えることに。

最愛の妹同然のチェリョンの死はヘ・スにはどうしても受け入れられず皇宮を出ようとします。

望む…皇宮を出たヘ・スと残されたワン・ソ

「望む」と一言いえば連れ出す…第14皇子ジョンが、つらくて耐えられなくなったヘ・スが誰を愛しているのかを分かった上で「皇宮から外の世界へ婚姻という理由で連れ出す」とことに成功します。

距離を置いても愛するのはワン・ソひとり。ワン・ソが逢いに来てくれるのを待ち続けるヘ・スですが…
ヘ・ス自身の体も弱っているところに、ソ皇子の子供を妊娠していることがわかり、子供を取るか自分の命かの選択も即答で「子供」を取ったヘ・ス。
日に日に弱っていくヘ・スが送る文も、ワン・ソが二人の仲を誤解したままで読まれることがありませんでした。

ワン・ヨやワン・ソが王位争いや母親に振り回される中、一番年下で愛だけを受けて育った第14皇子のワン・ジョンが一番ヘ・スのことを考えていたのかもしれないと思うシーンです。最後の最後までその想いをヘ・スに告げることはありませんでした。

ヘ・スが死を迎えることでコ・ハジンとして現代に戻った彼女。
再び彼女と高麗時代を結んだジモンによく似た人物。
一人残されたワン・ソのその後・・ラスト3話は「どうにかならないのか」と画面のこちらで切なさいっぱいになります。

「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」主な登場人物

第4皇子ワン・ソ(イ・ジュンギ)

太祖ワン・ゴンと王后ユ氏の間に生まれた4番目の息子。
国の勢力拡大と安定のため婚姻を繰り返すワン・ゴンに嫉妬した母親のせいで一生消えない大きな傷跡が顔に残り、それ以来仮面をかぶり、母からも疎まれ養子に出されてしまいます。怪物、狼と呼ばれ疎まれる中、物怖じせずまっすぐにぶつかってくるヘ・スに心を惹かれながら兄弟同士の争いを自分で止めるために王位を夢見るようになってしまいます。ワン・ソはのちの高麗第4代皇帝「光宗」。歴史にも「血の君主」残酷な皇帝としてその名を残しています。

へ・ス/コ・ハジン(IU)

溺れた男の子を助けるために飛び込んだ池を通じて高麗時代の16歳ヘ・スの体にタイムスリップした21世紀のソウルで化粧品を販売する女性。
現代に戻れないと分かると力強く高麗時代で生き抜こうと決心する真の強い女性ですが、持ち前の明るさと現代っ子の振る舞いが皇子や歴史にまで影響を与えてしまうことになります。

第8皇子ワン・ウク(カン・ハヌル)

文武両道の第8皇子。
家のために政略結婚したヘ氏夫人を尊敬し、大切に和を乱さず穏やかにしていますが、ヘ・スの登場で「愛」を知りヘ・スを手に入れるためには権力争いに勝って皇位につかなくてはいけないと悟った時から今まで見ていなかった夢を自ら掴もうとします。

第3皇子ワン・ヨ(ホン・ジョンヒョン)

幼いころから母親ユ氏の期待を一身に受け「いつかは皇帝の座」に就くことを期待されている第3皇子。
最後までヘ・スには心を許しません。異母兄弟の第1皇子ムの席は本来は自分の席だという思いがあり、欲深く母の愛も皇位も欲しい物は全て手に入れようと悪事にも手を染めていき、高麗第3代王「定宗」になります。

第13皇子ワン・ウク(ペガ)(ナム・ジュヒョク)

新羅王族の母とワン・ゴンの間に生まれた第13皇子。
母の国を大切にしていたため、頭もよく芸術にたけなんでもこなしながら、皇位争いからは離れたところにいます。偶然出会ったウヒに恋をしますが、ウヒは高麗王に滅ぼされた後百済の最後の皇女であり…二人の恋の結末も幸せなものではありませんでした。

第10皇子ワン・ウン(べクヒョン)

国功臣ワン・ギュの孫で第10皇子。
遊ぶことが第一でほかの皇子に比べると幼く権力争いにも興味がありません。他の兄弟たちからもかわいがられマスコット的な存在です。パク・スヒョンの娘スンドクと半ば無理やり結婚させられますが、最初はヘ・スに思いを残したまま背中を向けていましたが自分だけを愛してくれるスンドクと愛情を育んでいきます。しかし…皇位争いに巻き込まれヘ・スたちが必死で二人を逃がそうとしますが…。

第14皇子ワン・ジョン(ジス)

ワン・ヨ、ワン・ソと同じ母親を持つ第14皇子、末っ子皇子。
母に皇位争いの道具として教育されたヨ、切り捨てられたソとちがい、母から溺愛された皇子です。ワン・ソからも一目置かれ脅威には思われることなく皇宮からは追い出されますが、ヘ・スを皇室から連れ出し、ヘ・スの残した娘を守り続ける姿には実兄ワン・ソの心も開き、皇宮に出入りをまた許されます。史実でも皇位争いに巻き込まれずに人生を歩めた皇子です。

第9皇子ワン・ウォン(ユン・ソヌ)

国功臣ユ・クムピルの孫の第9皇子。
自身は皇帝になりたいと思っていますが実力も人力も叶わず、銀の取引をごまかしたりと陰で悪いことをしています。皇子たちの中にいてもどこか浮いた存在で最後まで悪役です。しかし、ヘ・スの妹的存在の侍女チェリョンがひそかに思いを寄せる相手でした。チェリョンが血で想いをつづったへ・スあての手紙を読み、その心に気づき、最後にようやく反省し自ら毒を飲みます。

第1皇子ワン・ム(キム・サノ)

太祖ワン・ゴンの最初の息子第1皇子。
穏やかな見た目と善人の心を持ち、いつも弟たちを盾に自分が生きていることに心を痛めています。高麗の第2代皇帝「恵宗」に就いた後もヘ・スには一線を置いていますが、彼女の薬の知識に助けられ信頼していきます。武芸に秀でていて無敵の強さを誇る武将でもあり、父ワン・ゴンとともに戦場へ出向いたことも、そして皇子たちの中でもジモンとは身分を超えた親友であり兄弟のような関係です。

「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」作品に出てくる気になる用語・シーン

追儺(ついな)・儺禮(ナレ)の儀式

第1皇子暗殺計画のうわさがあり、ワン・ソが第1皇子の代わりに舞を踊り、刺客に襲われるシーンがありますが、この時の儀式は「追儺(ついな)・儺禮(ナレ)の儀式」です。
宮中の年中行事の一つ、中国からきている儀式で大みそかに鬼を払う意味があり、今の「節分」のもとになった行事です。方相氏とよばれる神様のかっこうで悪を払う役で赤と黒の衣装で悪鬼を追い払います。
女性は灯篭作りをしますが糊作りから手作りでした。作品の中でもヘ・スが大きな鍋でのりづくりをしているシーンがあります。

皇子たちの父太祖ワン・ゴンは25人の皇子がいた?

皇子たちの父で初代高麗王ワン・ゴンですが、作品の中では8人の皇子が登場しますが、史実によると王后は6人、皇子は第1皇子の恵宗をはじめ25番目の義城府院君まで、皇女は9人いたといわれています。
この子供の多さがこの作品でもある皇位争いのもとになったのではと思いますが、さらに作品の中ではヘ・スとも婚姻をしようとします。ワン・ゴンは婚姻により勢力を増し、反対態勢をなくし安定をはかっていたため何度も婚姻を繰り返したそうです。

初恋がかなう?爪先を花で染めるおまじない

第10皇子ワン・ウンが結婚式の夜、まだ爪に残った色を見てヘ・スに対しての思いを募らせるシーンがあります。これは韓国に昔からあるおまじないで、鳳仙花の花で爪を染めて それが初雪が降るまで残っていたら恋がかなうといわれています。現在でもロッテデパートで無料で爪を染めるイベントを行ったことがあったりと今も残るロマンティックな風習です。日本でも平安時代に同じ方法で爪を染める風習があったそうです。

体に傷があると妃になれない

ヘ・スとワン・ゴンの婚姻が決まり、皇子たちがあの手この手で何とか阻止しようとしますが王命に背くこともできず床入りの日を迎えます。嫁ぐのを避けるために花瓶で手首を切り、「嫁げない名分」を作り婚姻を回避しました。しかし、その傷ゆえ、後に皇位についたワン・ソの妃になることもできませんでした。
当時は、体に傷がある女性は皇室に嫁げないという決まりごとがあったためです。

大人気時代劇「屋根部屋のプリンス」も時代は違いますが、顔に大きな傷をおったヒロインは嫁ぐことができず代わりに姉が嫁いでいましたね。

麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜ロケ地

少年を助けるために飛び込んだ池

第一話最初に、ジモンにそっくりなホームレスのおじさんとコ・ハジンが出逢い、おぼれた男の子を助けるために飛び込んだ池、すべての始まりでもあるこの美しい池は、京義道抱川市にある「抱川アートバレー」です。
ソウルから地下鉄やバスを乗りついで2時間ほどのところにある場所で、もともとは採石場で、採石が終了した後2009年に新たに観光地として公開されたのだそうです。
池の向こうの独特の石の雰囲気も採石場といわれると納得ですね。ほかのドラマでもロケ地に使われていて、切り出した場所に雨水などが流れ込み池になったそうです。

ドラマの象徴的なシーンでもある水源は宛在亭

ドラマのオープニングでも出てくるこの池のこの雰囲気。ドラマを象徴する映像のひとつで一つですね。
こちらは、密陽にある位良池(ウィヤンジ)の「宛在亭(ワンジェジョン)」だそうです。新羅、高麗時代に実際に農業用の貯水池として作られた池なので、ドラマの時代背景ともぴったりです。

名シーンの数多くが撮影された粤華苑

特徴的な茶美園やこのオ尚宮がヘ・スの代わりに自首して刑を受けることになります。そこに傷らだけのヘ・スが飛び込んでくる思い出してもつらいシーン、ヘ・スとワン・ソが心を通わせるシーンなど数多くの場面が撮影されたのが水原市庁駅の孝園ヒョウォン公園の中にある、粤華苑(ウォルファウォン)です。

町中にあるので割と下で紹介するお寺よりも行きやすいロケ地です。まだ皇子たちが仲睦まじかったころ、ウンのためにヘ・スがお誕生日会を開き皇子たちの前で歌を披露するシーンを撮影したのもこちらだそうです。

お互いを意識しあった、初雪を見たお寺は万淵寺(マニョンサ)

ソが石を積んでいるところに「また壊そうとしてるの?」とヘ・スが駆け寄りそのまま二人並んで座っていると雪が…自分を怖がりもしないヘ・スに興味を覚えたワン・ソ、みんなが言う冷酷な姿は本当の姿ではないと気づいたヘ・スが心を通わせるシーンです。
ソウルからKTXに乗って1時間40分、龍山駅から地下鉄やバスを乗りついで…万淵寺(マニョンサ)というお寺で、百日紅(サルスベリ)の木にピンクの提灯が下げられ365日美しい風景を見せてくれるそうです。
特に雪の景色は格別でその風景をカメラにおさめに来る方が多いのだとか。個人的に一番この目で見たいロケ地です。

巨大な宮殿 百済文化団地

今にも孤独なワン・ソを飲み込みそうな巨大な宮殿は、韓国最大級の歴史パーク百済文化団地です。ソウルからは車で2時間ほどかかる百済最後の都があった扶余にあります。百済の建築様式の建物が多く残され時代劇のロケ地にもよくなっています。
資料館やロッテのアウトレットなども広大な敷地にあり、時代劇ロケ地巡りからお買い物まで観光客にも人気のスポットです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ワン・ソを演じたイ・ジュンギは「女より女らしい男」としてもてはやされ一躍スターに躍り出ましたが、真の男らしさをに表に出せなかった時期があるというのは彼のファンなら知るところです。

ワン・ソは何度かドラマにも取り上げられる人物で、チャン・ヒョクが演じたドラマ「輝くか、狂うか」も大変素敵な作品でしたが、仮面の下に傷と本心を隠した繊細なワン・ソはイ・ジュンギに重なる部分もありぴったりのハマり役に思えました。

非公式ですが、作品を見終わったファンが「ふたりのその後」をそれぞれ作り上げてしまうという不思議な現象からも、いかにこの作品のラストが私たちに余韻を残したかということがわかるでしょう。

いくら架空のお話といえ、登場する皇子たちや王は実際に歴史上に残る人物たち、結末を変えることは許さないので未来から過去へ行ったヘ・スとワン・ソ、そのほかの皇子たちの行く末も決して平坦で穏やか・・・とは言えず、中盤から皇位争いに巻き込まれていく皇子たちが切なくて最終回までやっとの思いで見たというファンも多い作品です。

登場人物も多いので、見るたびに違った皇子に想いを馳せたりして何度見てもまた見たくなる作品でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA