【屋根部屋のプリンス】ネタバレ結末!感動の最終回まで見終わった感想

笑って泣いて切なくて…そんな「屋根部屋のプリンス」の最終回を見終えいかがお過ごしでしょうか?

私は何度見ても毎回しばらく引きずり現実に戻ってくるのに時間がかかります。イ・ガクを演じたユチョンは「気がおかしくなるくらい辛い愛を経験した」パク・ハを演じたハン・ジミンは「なぜ、結婚式でパク・ハは手を離したんだろう」と感想を残しているほどですからその熱の入りようが画面のこちら側まで伝わって来たから私たちはこの作品に夢中になったのだろうと思います。

時代劇カテゴリにも現代劇カテゴリにも入りそうな作品です。「結局生まれ変わりだったの?」「イ・ガクとパク・ハは幸せになれたの?」「なぜ朝鮮時代から現代にタイムスリップしたの?」ラストシーンは解釈の答えは一つではないと思いますが、プヨンの想いが未来で二人を結ばせたと私なりに解釈もしてみましたので併せて振り返ってみたいと思います。

なお、このページは最終回のネタバレも含んでいますのでまだ最後まで見てない方は見終わってからご覧になってくださいね。

「屋根部屋のプリンス」ネタバレ結末 最終回までを見終わった感想

前半は抱腹絶倒、後半はサスペンスと涙の連続。

第1回の前半は、世子が愛する妃ファヨンを突然失ったことで気が狂ったように泣き叫ぶシーンこそあれ、イ・ガクと臣下3人がタイムスリップしてからは「これはお笑い?」と思えるようなシーンの連続でした。

300年後の世界にタイムスリップしてきて普通なら戸惑うところですが、この4人は順応性が高く好奇心も旺盛。韓服も脱いでスーツにきがえ、信号の渡り方からカップラーメンも三角折にして取り皿にして食べる方法、現代のサラリーマン同士、韓国のお酒の席での上下関係など。日本の韓国ドラマファンも「へぇ~韓国はそうなんだ」と思うところも多かったのではないでしょうか?わたしも生クリームとチャミスルの組み合わせに挑戦してみました。

しかし、ストーリーが進むにつれて現代でも朝鮮時代のように陰謀や復讐劇が渦巻くサスペンスあり、イ・ガクとパク・ハの恋愛も回を重ねるごとに切なく涙を誘います。

嬪宮毒殺事件の黒幕は誰?

現代でのヨ会長の死にかかわったりテヨンを海に落としたまま行方不明として処理して帰国したり、イ・ガクを殺そうとしたり会社を乗っ取ろうとしたり、最後まで悪人に徹したテムやセヨンですが、ではそもそも最初の朝鮮時代の嬪宮殺害事件は誰が黒幕だったのでしょうか。

朝鮮時代に戻ったイ・ガクたちは調査を続け、真実に行きつきますがそれはあまりにも悲しい真実でした。
ファヨンとプヨンの父が、イ・ガクの腹違いの兄弟ムチャン君(テムの前世)と一緒に謀反を企て世子を亡き者にしようとした策略にファヨンも利用され、父の計画に気づいたプヨンが姉と一族となにより想いを寄せる世子イ・ガクを守るために自分を犠牲にしたのでした。

ファヨンがヒ素をかけた干し柿を「謎解きのご褒美に食べたい」とイ・ガクに願いでて、姉の目の前で食べ、後で姉を芙蓉亭に呼び出し姉と服を交換し池に身を投げました。ファヨンを思ったイ・ガクが「辱めをこれ以上受けさせたくない」と遺体をそのまま絹に包んだことでファヨンではなくプヨンだという事もバレず「嬪宮毒殺事件」となりました。

かつて世子の母を毒殺したホン・マンピルたち。発覚を恐れ、世子に次女プヨンを嫁がせ亡き者にした後ムチャン君を王にして、長女のファヨンを嫁がせ王妃にする計画がありました。幼いファヨンの嫉妬心からファヨンがプヨンに怪我を負わせたことで結局嫁いだのはファヨン。

朝鮮時代で結ばれるはずだったイ・ガクとプヨン、ムチャン君とファヨン・・・すべて現世へつながる縁だったのです。朝鮮時代に戻ってきたらパク・ハと会えなくなったばかりかプヨンまで失っていて、イ・ガクの気持ちを思うと、とても悲しい気持ちになりました。

 輪廻転生を表す「蓮」=プヨン=パク・ハ

輪廻転生を象徴する「芙蓉池」で亡くなったプヨン。プヨンは漢字で書くと芙蓉です。そして、現代でプヨンはパク・ハ。パク・ハ(朴荷)の荷の字も蓮の花の意味があります。(古来は蓮の花を芙蓉と呼んでいました。)泥が深ければ深いほど大輪の花を咲かせる蓮の花です。

世子から「生きても死んで、死んでも生きるものはなにか」と謎かけの問いを求められたプヨンは、姉が仕掛けたヒ素をまぶした干し柿を自分が食べるために出向いたときに「芙蓉です」と答えます。
「芙蓉は池の上に咲く蓮の花のことです。生けるものは全て死んだら土にかえります」と芙蓉は泥に埋まって死んでこそ再び花を咲かせるそれが死んでも生きるという事で花が死なないと種ができないと。

この答えこそがプヨンの「自分の命を引き換えにしても守りたい愛」や家族への想いであり、300年の時を経て出会う二人のラストシーンにつながるのだと思いました。

 300年を超えて繋がる愛 、ハッピーエンドだと思いたい。

ジューススタンドのドアにテヨンからの似顔絵が書かれたポストカードが挟んでありました。受け取ったパク・ハは、ニューヨークでテヨンからもらった似顔絵を思い出し、南山タワーのふもとに向かい、テヨンと再会します。「ずいぶん遅かったね。長い間待っていたのに」というテヨンに「私はずっとここにいたのに」と答える意味深なシーンです。

この時、テヨンが後ろに手を組んでいます。世者イ・ガクもよく手を後ろに組んでいましたよね。一瞬イ・ガクが戻ってきたのかと思ったのですが違いますね…。この話し方はテヨンです。テヨンはイ・ガクの生まれ変わりですがイ・ガクの記憶はないと思います。

パク・ハがプヨンだった記憶がないように。でもパク・ハはそれをイ・ガクの生まれ変わりだとわかっているので世子の衣装を着たイ・ガクが見えるんだろうなと考えれば考えるほど切ないです。300年パク・ハを想い続けたイ・ガクの強い気持ちがテヨンとパク・ハを出合わせ、イ・ガクを想い死んでいったプヨンの想いが300年を超え1話で海に落ちたテヨンを救いイ・ガクをタイムスリップさせたと思いたいです。その想いを形に表したのがあの黄色い蝶ではないでしょうか?

タイムスリップものはできるだけシンプルに深く考えないほうが良いのはわかっているのですが最後のシーンは見る人によって解釈が違うので、私なりの考えを正解でも不正解でもありませんが記してみました。

「屋根部屋のプリンス」は2度目の方が心に響く

1度目よりも2度目、3度めのほうが「そういう意味だったんだな」と思える部分が増える作品でした。

例えば、イ・ガクが朝鮮時代に戻った先が鶏小屋で「なぜ?」と思ったのですが、これは私の勝手な解釈ですが、イ・ガクたちが屋根部屋を「朝鮮時代に帰るためにはなくてはならない場所」だと言っていましたがその通りで屋上で結婚式を挙げ誓いの口づけをしイ・ガクが消えたとき、パク・ハの悲しい叫びのなか風が吹いて花吹雪の中で風見鶏が回ります。
その鶏は朝鮮時代の鶏小屋とつながっていたと解釈しました。

このほかにも、テヨンがパク・ハがやっているジューススタンドに来たときにリンゴジュースをオーダーするのと、最初にテヨンがパク・ハにアメリカで会ったとき、彼女が投げたリンゴがテヨンのおでこを直撃したことも偶然ではないような気がします。

 まとめ

いかがだったでしょうか?「屋根部屋のプリンス」最終回を見終わっての見どころと感想は

  • 前半は抱腹絶倒、後半はサスペンスと涙の連続。
  • 嬪宮殺害事件の黒幕は誰?
  • 輪廻転生を表す「蓮」=プヨン=パク・ハ
  • 300年を超えて繋がる愛、ハッピーエンドだと思いたい。
  • 「屋根部屋のプリンス」は2度目の方が心に響く

の5つを挙げてみました。

嬪宮毒殺事件の真相を調べる為にタイムスリップしたわけではなく、プヨンの想いに導かれ300年後の世界にやってきた4人だったんですね。
時代劇でも史実に基づいたものは流れがみえているのですがフュージョン時代劇の面白さはラストまで何が起きるかわからず、また見る人によって受け取り方も違うという事も楽しめる作品でした。見直すとまた違った発見があるかもしれません。

コメディ、サスペンス、ラブストーリー、タイムスリップと盛りだくさんな内容で誰が見ても楽しめる作品だと思います。
この作品で時代劇も面白そう!と思った方もいると思います。韓国時代劇はここ10年ほどでがらりと変わりより面白く親しみやすくなったので是非いろんな作品をみていただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA