【太陽を抱く月】ネタバレ結末!最終回まで見終わった感想

子役の演技が話題となり幅広い世代に愛され回を重ねるごとに人気が伸び、最高視聴率46.1パーセントという記録を叩き出した韓国の時代劇「太陽を抱く月」。私も日常生活そっちのけでどんどん引き込まれていきました。

最終回を見終わり、なかなか現実に戻れずロスに陥っている方「ところで、あれはどういう意味だったの?」「誰が悪かったの?」など改めて思うことも多いでしょう。最終回を中心に気になったポイントを振り返ってみたいと思います。なお、ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意ください。

『太陽を抱く月』ネタバレ結末 最終回までを見終わった感想

ヤンミョン君が死をもって守ったものは何?

謀反を企ててヤンミョン君はフォンに刀を向けているよう見えましたが、実はその前にフォンに「狩りをします。ヨヌを殺そうとした者、ヨヌを消し欲を満たした者、罪なき者を犠牲にした者、国や民よりも自分の利益を優先させる臣下を討つつもりです」だからその者たちの名前が書かれた名簿が欲しいとヤンミョン君は託されているのです。

その時からヤンミョン君は自分の最期を覚悟していたんでしょうね。フォンに向けた刀を翻しフォン側につき、ユン一派をすべて成敗したあとすべてが終わったかのように視線を合わせる兄弟。しかし生き残った兵が投げた槍に気づくも避けずにヤンミョン君は自ら運命を終わらせます。

太陽が二つあってはならない、先王の時代もその以前からも兄弟同志が争い続ける歴史、ヨヌへの思い、愛する弟、そして親友ウン。謀反当日にフォンの願いに答えたヤンミョン君。ヨヌと君主になる弟フォンのこれからの未来を守りたい、しかし自分が生きている限り謀反を企てる者は自分のところに繰り返しやってくることを分かっていたのでしょう。

「いっとき、すべてを手に入れた殿下を恨んだこともありました。王位を欲したこともありました。でも友や弟とは引き換えに出来なかった」その友にはヨヌももちろん含まれているでしょう。そんな風に私は思って涙が止まらず「ほかに方法はなかったの?」と苦しくなりましたが、皆さまはどのように受け止められたでしょうか?

 結局ウォルに呪術をかけたのは誰?目的は?

「呪術」によって運命が入り乱れ、もう一つの月と太陽が自ら沈む結果となりました。では、その発端を思い返してみたいと思います。
二つの派閥が争っていて一つは先王とフォン、ホ・ヨンジェ。もう一つが大王王妃とボギョンの父ユン・デヒョン。

ヨヌの兄のヨムに一目ぼれしたミナ王女。しかし王女と結婚した男性は王族になり、政治にかかわることができなくなります。優秀で期待されていたヨムは王女と結婚するよりも政治の道がふさわしいのです。
ヨヌが病気になれば病気の娘を王妃候補にした罪に問われ、ホ家が落ちぶれ、自分の派閥であるユン・デヒョンの娘ボギョンを王妃にできればホ家の勢力や政治も思い通りに掌握できると目論んだ大王大妃。

そこで目を付けたのがミナ王女の恋心です。
没落した後のホム家に王女がお嫁に行って愛するヨムを救う..という二つの利害が一致してしまい、ただ愛する人と結婚したかっただけなのに知らぬ間に陰謀に巻き込まれてしまいました。

最終回では、その身分をはく奪されます。生きて罪を償うようヨヌに言われ、ようやく自分の罪と向き合います。実際にヨヌに呪術をかけた巫女ノギョンも自らの罪悪感から死を選びます。呪術がかけられなければ、ボギョンもあそこまで思いをこじらせ、愛する人に決して愛されない王妃のまま命を絶たずに済んだでしょう。ヤンミョン君も初恋をあきらめ、淡い思い出を胸に弟夫婦を見守ることができたでしょう。

天真爛漫で我儘だったミナ王女の自分勝手な恋心から犯した罪は重いですが、彼女も利用された側。一番の悪は「大王王妃」でしたね。

時代劇だけど、ラブストーリー

時代劇なので衣装や時代背景などは特有の言葉の言い回しもあり難しいところもありますが、見終わって感じたことは現代劇の韓国ドラマと共通するエッセンスが多く盛り込まれたラブストーリーだったのではないかと思いました。

幼いころに出会って淡い恋心を抱いた二人がそのまま大きくなるかと思えば家の事情で引き離され、再び大人になって再会した時に待ち受けるのは記憶喪失、陰謀、恋のライバルに三角関係、身分格差…韓国ドラマを面白くするエッセンスが時代劇であるこの作品に盛り込まれていました。
もちろん、胸キュンシーンや心痛いストーリーの中でもクスっと笑ってしまうラブコメ要素もさりげなく垣間見れましたね。

最終回で言えばこのシーン。威厳のある一国の王なのに結婚の儀の後、習わし通り優雅に儀式を行う尚宮を追い返し、早く二人きりになろうとするフォンのそわそわ感はこちら側まで思わず顔がにやけてしまいます。

また、数年後もヨヌの誕生日にフォンが琴を披露するシーンでは、弦が切れても琴の音が聞こえてくる場面で、幼いころから見守ってきた建物の外で二人のために世子時代からフォンに仕え見守ってきた内官ヒョンソンが一生懸命、琴を奏でています。頑張って琴の練習をしていましたが出来なかったんですね。

国の最高位なのに愛する人を前にそわそわしたり、演奏をするフリまでしてサプライズを計画したり、いつの時代も恋や愛といったものは変わらないものだなと心が温かくなりました。

タイトル「太陽を抱く月」は日月五峰図からつながっていた

「太陽を抱く月」は、架空の登場人物が織りなす壮大なラブストーリーですが、そのタイトルにも深い意味があります。

韓国のソウルにある景福宮に訪れたことのある方は、玉座の後ろに飾ってある「日月五峰図」をご覧になったと思います。
連なる五つの山脈の右側に赤い太陽、左側に白い月が描かれているもので左右対称の絵になっています。ドラマの最初にも登場する絵で10,000ウォン紙幣にも世宗大王と一緒に描かれていますよね。

陰陽五行説に基づいたものですが「赤い太陽は王様、白い月は王妃を表しています。そしてこの玉座に王が座って完成です。」と私も現地のガイドさんに教えてもらいました。
「太陽を抱く月」は言い換えれば「王を抱く王妃」つまり、ウォル(ヨヌ)のことですね。

登場人物の名前は運命を意味をする名前

先ほど、王妃=月というお話をしましたが、韓国語で月は「ウォル」です。王が貫いた初恋であり運命の女性「ウォル」もここからきています。太陽の陰に隠れ、普段は息をひそめていますが月が太陽を包み込む月食のように二人が出会うこと、決して離れることができない運命を意味しているのかもしれませんね。

ウォルの本当の名前である「ヨヌ」は雨、それも優しく降り、太陽と共にすることもできる霧雨です。こんなふうに、登場人物の名前が大事な運命を表す名前になっていたことをご存知でしたか?

王「フォン」は太陽を象徴する「暖かい春の日差しのような太陽」フォンの異母兄弟の陽明君(ヤンミョングン)もまた明るい太陽を表す名前です。太陽が二つ存在することはできないので、二人の関係性や行く末も険しいものになりました。

フォンの親友で護衛武士としてフォンを守りながらもひそかにウォルにも思いを寄せる「ウン」は「雲」という意味です。太陽をかばい月に寄り添う…二人を包み込む静かな運命の持ち主です。
また、ウォルの兄「ヨム」は炎、そして身分の差がありながらヨムに思いを寄せる「ソル」は「雪」…炎に近づくと一瞬に消えてしまう雪の運命は予測できますね。

まとめ

いかがだったでしょうか?「太陽を抱く月」最終回を見終わっての見どころとしては

  • ヤンミョン君が死をもって守ったものは何?
  • 結局ウォルに呪術をかけたのは誰?目的は?
  • 時代劇だけど、ラブストーリー
  • 「太陽を抱く月」は日月五峰図からつながっていた
  • 登場人物の名前は運命を意味をする名前

と5つを挙げてみました。

運命に負けず初恋を貫いたフォンも、初恋を貫くために身を引いたヤンミョン君も愛に満ちた素敵な「太陽」でしたね。ヨヌ(ウォル)の一歩引いた控えめな立ち振る舞い、記憶を失っても忘れてないフォンへの思いも強いものでしたね。ミナ王女も、すべてを失い平民となりましたがその後、死してもヨムの幸せを願うソルの思いがヨムを動かし、ミナ王女を許しに行きます。
たくさんの命が失われました。どうかそれぞれの行く末が幸せで穏やかであるようにと願うばかりです。

最終回を終えて結末が分かったうえでもう一度見直すとまた新たな発見があるかもしれませんね。何度も繰り返し日本でも放送され、愛されている作品です。
ぜひ一度といわず何度も見て「太陽を抱く月」の世界に浸ってくださいね。

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